以前は東京の会社で建て方大工の仕事をしていたのですが、知り合いを通じて阿部社長から声をかけていただき、阿部興業に転職しました。

転職する際に、私からの条件として「やりたいハウスメーカーをやらせてほしい」「仕事に必要なスタッフを揃えてほしい」「前の会社よりも給料を上げてほしい」という3つを挙げ、OKをいただいたので入社しました。

実際に転職してみて、私の挙げた条件はすべて叶えられていますね。普通は建て方大工の会社の社員が、「このハウスメーカーはやりたくない」などと言うのは通りません。

「このメーカーは効率が悪いから、やりたくない」と我がままを言えば、「そんなことを言っていたら、仕事が来ないよ」と言われるのが落ちなのですが、阿部社長は社員の希望をできるだけ叶えてくれます。

自分がやりたくない仕事をすると、現場もネガティブな空気になってしまいますが、当社は自由にやらせてもらえるので、すごく明るい雰囲気です。

お互いに冗談を言い合いながらも、仕事はきっちり真面目にやるという、体育会系の部活動のような感じです。元気でポジティブな人が多く、年配の職人さんの中には寡黙にコツコツと仕事をする人もいるというような職場です。

当社の職人さんは、私を含めて全員建て方大工です。「建て方」というのは、柱や梁のように、木造住宅の骨格になる主要構造部の材木を組み立てる仕事のことです。

作業の流れとしては、まず土台となる材木を敷き、その上に柱を立てて、梁に材木を差し込みながら骨組みを組み立てていきます。天井や屋根まで、建物のひと通りの骨組みを作ります。

建て方の手法もいろいろあって、社長も教えてくれますが、自宅にいるときにネットで他の大工さんの動画などを見ながら研究することもあります。

実は私は、大学時代は教員を目指していたのですが、結果的に大工になったという変わり種です。教員免許を取ったのに教員にはならず、アルバイトで建て方工事の会社に入ったところ、自分の性に合っていてそのまま大工になりました。

大工は身体を使う仕事なので、毎日筋トレをしているようなものです。身体を鍛えてお金をもらえるのは、すごく嬉しいですね。

もちろん、いいことばかりじゃありません。身体が資本ですから病気はできませんし、気を抜けば落下するリスクもあります。

それでも、何もないところから家を建てて、ひとつの建物を作っていく過程は、すごく楽しいですよ。ひとつの現場を終えて帰ろうとするときに、通りがかりの人から「昨日まで何もなかったのに、もうこんなに家ができたんですか？」という言葉をいただいたりすると、とてもやりがいを感じます。

今後の私の目標は、数ある建て方大工の会社の中でも、「やっぱり阿部興業さんのところでやってほしい」と言われるような大工になることです。

私が忙しいからと断っても、「あなたが空くまで待つから、お願いします」などと言われたら、もう職人冥利に尽きますね。

この仕事は、家の骨組みができ上がる度に達成感を感じられ、お客様からの感謝の言葉を励みにしながら働ける仕事です。

阿部興業は一軒家以外にアパートの建築も経験でき、自分のやりたい仕事をやらせてくれる会社なので、建て方大工として成長したいと思う人を手助けしてくれます。建て方の仕事に興味がある人は、ぜひ一緒に働きましょう。